MEMBER's COLUMN
ペットボトルがない大学!?
調べてみたら、想像以上に「本気」だった
先日、SNSでちょっと気になる話題を見かけました。
「東京農工大学の自販機では、ペットボトル飲料を販売していない」
しかも、水まで缶で売っているらしい。
「そこまでやるの?」と思って調べてみたところ、どうやら一時的なキャンペーンなどではなく、東京農工大学が2019年から取り組んでいる「農工大プラスチック削減5Rキャンパス」という活動の一環とのこと。
今回は、ちょっと気になったので、この取り組みを調べてみました。
「東京農工大学の自販機では、ペットボトル飲料を販売していない」
しかも、水まで缶で売っているらしい。
「そこまでやるの?」と思って調べてみたところ、どうやら一時的なキャンペーンなどではなく、東京農工大学が2019年から取り組んでいる「農工大プラスチック削減5Rキャンパス」という活動の一環とのこと。
今回は、ちょっと気になったので、この取り組みを調べてみました。
「ペットボトルを減らそう」だけじゃなかった
東京農工大学では、2020年4月からキャンパス内すべての自動販売機でペットボトル飲料を販売していないそうです。
水も例外ではなく、缶入りの水を販売。
さらに、マイボトルを持ってきた学生が水を補給できる「マイボトル用 浄水給水器」も、府中・小金井の両キャンパスに設置されています。
つまり、
「ペットボトルを減らしましょう!」
と呼びかけるだけではなく、
「そもそもペットボトルを買わなくてもいい環境にしてしまおう」
というわけです。
これは結構思い切っています。
水も例外ではなく、缶入りの水を販売。
さらに、マイボトルを持ってきた学生が水を補給できる「マイボトル用 浄水給水器」も、府中・小金井の両キャンパスに設置されています。
つまり、
「ペットボトルを減らしましょう!」
と呼びかけるだけではなく、
「そもそもペットボトルを買わなくてもいい環境にしてしまおう」
というわけです。
これは結構思い切っています。
よくある「環境対策」と比べてみると……
企業や学校などで行われている環境対策というと、例えば、
・レジ袋を有料化する
・マイバッグ・マイボトルを推奨する
・ペットボトルを分別して回収する
・一部の商品を環境配慮型に変更する
・「プラスチック削減」を呼びかける
といった取り組みを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
もちろん、こうした取り組みにも意味があります。
ただ、既存の仕組みを残したまま、その一部分だけを変えることも少なくありません。
例えば「マイボトルを推奨します」と言いながら、すぐ横の自販機では普通にペットボトルの水を買える。
「プラスチックを減らしましょう」と言いながら、ノベルティはプラスチック製。
そんな状態だと、
「結局、使う人の意識次第なのでは?」
となってしまいます。
ところが、農工大の場合は少し違います。
・レジ袋を有料化する
・マイバッグ・マイボトルを推奨する
・ペットボトルを分別して回収する
・一部の商品を環境配慮型に変更する
・「プラスチック削減」を呼びかける
といった取り組みを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
もちろん、こうした取り組みにも意味があります。
ただ、既存の仕組みを残したまま、その一部分だけを変えることも少なくありません。
例えば「マイボトルを推奨します」と言いながら、すぐ横の自販機では普通にペットボトルの水を買える。
「プラスチックを減らしましょう」と言いながら、ノベルティはプラスチック製。
そんな状態だと、
「結局、使う人の意識次第なのでは?」
となってしまいます。
ところが、農工大の場合は少し違います。
農工大は「仕組み」から変えている
東京農工大学の取り組みを見てみると、対象が一つではありません。
まず、
自販機のペットボトルをゼロにする。
まず、
自販機のペットボトルをゼロにする。
そのうえで、
マイボトル用の給水器を設置する。
さらに、
大学のノベルティグッズにもプラスチック削減を取り入れる。
実際に、大学の公式情報では、クリアファイルを循環型素材にしたり、大学グッズに代替品を導入したりする取り組みも紹介されています。
「ペットボトルを買わないでください」で終わらず、
買わなくても困らないようにする。
ここが大きな違いなのかもしれません。
そして、これらは単独の取り組みではありません。
東京農工大学では、2019年に「農工大プラスチック削減5Rキャンパス」を宣言。
プラスチックの削減だけでなく、教育、研究、社会貢献まで含めて活動しています。
マイボトル用の給水器を設置する。
さらに、
大学のノベルティグッズにもプラスチック削減を取り入れる。
実際に、大学の公式情報では、クリアファイルを循環型素材にしたり、大学グッズに代替品を導入したりする取り組みも紹介されています。
「ペットボトルを買わないでください」で終わらず、
買わなくても困らないようにする。
ここが大きな違いなのかもしれません。
そして、これらは単独の取り組みではありません。
東京農工大学では、2019年に「農工大プラスチック削減5Rキャンパス」を宣言。
プラスチックの削減だけでなく、教育、研究、社会貢献まで含めて活動しています。
そもそも「5R」って?
名前にある「5R」。
「3R」なら聞いたことがある人も多いと思います。
Reduce:減らす
Reuse:繰り返し使う
Recycle:再資源化する
これに、
Renewable:再生可能な資源への代替
Research:研究
を加えたものが、東京農工大学の「5R」です。
特に面白いのが、最後のResearch(研究)。
東京農工大学では、マイクロプラスチックの調査や、海上プラスチック回収装置の開発、バイオマス由来の代替素材の開発、プラスチックと代替素材のライフサイクル評価なども行っています。
つまり、
「使う量を減らす」だけでなく、「そもそもプラスチック問題をどう解決するか」まで研究する。
ここまで来ると、単なる「環境に配慮した大学」というより、大学そのものを使ってプラスチック問題に取り組んでいる、と言ったほうが近いのかもしれません。
「3R」なら聞いたことがある人も多いと思います。
Reduce:減らす
Reuse:繰り返し使う
Recycle:再資源化する
これに、
Renewable:再生可能な資源への代替
Research:研究
を加えたものが、東京農工大学の「5R」です。
特に面白いのが、最後のResearch(研究)。
東京農工大学では、マイクロプラスチックの調査や、海上プラスチック回収装置の開発、バイオマス由来の代替素材の開発、プラスチックと代替素材のライフサイクル評価なども行っています。
つまり、
「使う量を減らす」だけでなく、「そもそもプラスチック問題をどう解決するか」まで研究する。
ここまで来ると、単なる「環境に配慮した大学」というより、大学そのものを使ってプラスチック問題に取り組んでいる、と言ったほうが近いのかもしれません。
じゃあ、「プラまじ」とは何が違う?
ここで私たち「プラまじ」と比べてみます。
東京農工大学と「プラまじ」は、もちろん同じことをしているわけではありません。
東京農工大学は、大学という場所を舞台に、
「どうすればプラスチックを減らせるのか」
を実践・教育・研究というさまざまな角度から考えています。
一方、私たち「プラまじ」は、包装機械メーカーであるフジキカイの立場から、
「プラスチックの良いところも含めて、これからどう付き合っていくのか」
を考えています。
私たちは、プラスチックを単純に「なくせばいいもの」とは考えていません。
食品包装においてプラスチックは、鮮度を保ったり、衛生面を守ったりする重要な役割があります。
だからこそ、「使う・使わない」の二択ではなく、
どう使うのか。
どう減らすのか。
どう別の素材に置き換えるのか。
使った後、どう循環させるのか。
を考えていく。
これは「プラまじ」が大切にしている考え方です。
東京農工大学と「プラまじ」は、もちろん同じことをしているわけではありません。
東京農工大学は、大学という場所を舞台に、
「どうすればプラスチックを減らせるのか」
を実践・教育・研究というさまざまな角度から考えています。
一方、私たち「プラまじ」は、包装機械メーカーであるフジキカイの立場から、
「プラスチックの良いところも含めて、これからどう付き合っていくのか」
を考えています。
私たちは、プラスチックを単純に「なくせばいいもの」とは考えていません。
食品包装においてプラスチックは、鮮度を保ったり、衛生面を守ったりする重要な役割があります。
だからこそ、「使う・使わない」の二択ではなく、
どう使うのか。
どう減らすのか。
どう別の素材に置き換えるのか。
使った後、どう循環させるのか。
を考えていく。
これは「プラまじ」が大切にしている考え方です。
違うけれど、目指しているところは近い
農工大と「プラまじ」。
やっていることはかなり違います。
農工大は「キャンパス」という一つの生活空間そのものを変える。
「プラまじ」は「包装」という、私たちの生活に欠かせないものを別の角度から考える。
でも、共通しているところがあります。
それは、
「プラスチックだからダメ」で終わらせないこと。
そして、
「今のままでいいのか?」と一度立ち止まって考えること。
農工大が自販機からペットボトルをなくしたのも、「ペットボトルは悪だから」という一言で終わる話ではありません。
給水器を設置して、マイボトルを使えるようにする。
大学グッズも見直す。
さらに研究まで行う。
「減らす」と決めたなら、そのための環境や仕組みまで一緒につくる。
今回調べてみて、ここが農工大の取り組みのすごいところだと感じました。
やっていることはかなり違います。
農工大は「キャンパス」という一つの生活空間そのものを変える。
「プラまじ」は「包装」という、私たちの生活に欠かせないものを別の角度から考える。
でも、共通しているところがあります。
それは、
「プラスチックだからダメ」で終わらせないこと。
そして、
「今のままでいいのか?」と一度立ち止まって考えること。
農工大が自販機からペットボトルをなくしたのも、「ペットボトルは悪だから」という一言で終わる話ではありません。
給水器を設置して、マイボトルを使えるようにする。
大学グッズも見直す。
さらに研究まで行う。
「減らす」と決めたなら、そのための環境や仕組みまで一緒につくる。
今回調べてみて、ここが農工大の取り組みのすごいところだと感じました。
「そこまでやる?」から考えてみる
ペットボトルの水を缶にする。
一見すると、ちょっと変わった取り組みに見えます。
でも、その背景を調べてみると、2019年の活動宣言から始まり、自販機、給水器、大学グッズ、教育、研究、社会貢献まで、いろいろなところにつながっていました。
「そこまでやる?」
と思うくらい徹底してみる。
すると、今まで当たり前だったものが、本当に必要なのかを考えるきっかけにもなります。
私たち「プラまじ」も、そんな「ちょっと待って、これってどうなんだろう?」というところから、プラスチックについて考えていきたいと思います。
プラスチックをなくすことだけが答えではない。
でも、今の使い方が本当にベストなのかは、考えてみる価値がある。
東京農工大学の「5Rキャンパス」は、そんなことを改めて考えさせてくれる取り組みでした。
執筆者:T.M
一見すると、ちょっと変わった取り組みに見えます。
でも、その背景を調べてみると、2019年の活動宣言から始まり、自販機、給水器、大学グッズ、教育、研究、社会貢献まで、いろいろなところにつながっていました。
「そこまでやる?」
と思うくらい徹底してみる。
すると、今まで当たり前だったものが、本当に必要なのかを考えるきっかけにもなります。
私たち「プラまじ」も、そんな「ちょっと待って、これってどうなんだろう?」というところから、プラスチックについて考えていきたいと思います。
プラスチックをなくすことだけが答えではない。
でも、今の使い方が本当にベストなのかは、考えてみる価値がある。
東京農工大学の「5Rキャンパス」は、そんなことを改めて考えさせてくれる取り組みでした。
執筆者:T.M