今月の1枚
Title
世界の海に開かれた平戸、そして海峡に架かる朱色の橋
撮影:T・M / 寄稿:Y・T
撮影場所:平戸大橋 平戸瀬戸 長崎県
今月の一枚は、海峡に架かる美しい朱色の橋の写真です。
この一枚に見覚えがある方もいると思います。そうです、この写真は、このサイトのファーストページのビジュアル写真として掲載しているものです。
プラまじサイトも開設から、もうすぐ一年を迎えます。そこで今回は、サイトを開いて一番に目にする、この写真をご紹介したいと思います。
この朱色の橋は長崎県、平戸島と九州本土の間に広がる平戸瀬戸。その海峡に架かる平戸大橋で、現在の平戸を象徴する景色の一つです。
長崎県北西部に位置する平戸は、古くから海上交通の要衝として栄えてきた港町です。平戸島を中心とするこの地域は、九州本土と海を隔てながらも、海の向こうに広がる世界とつながっていました。その歴史を象徴するのが、海外との交易です。
弊社も包装機械の輸出をし、包装を通じて世界とつながっていますが、ここ平戸は、いち早く海外に開かれ、日本とヨーロッパを結ぶ交易の舞台となりました。
16世紀、ポルトガル船が平戸に来航すると、平戸は日本とヨーロッパを結ぶ南蛮貿易の拠点の一つとなりました。
その後もオランダやイギリスなどの商船が訪れ、平戸には海外の品々だけでなく、異国の文化や技術、情報などももたらされました。
当時の日本にとって、海の向こうは今よりはるかに遠い世界です。そんな時代に平戸は、海を介して海外と直接つながる「世界への玄関口」のような役割を果たしていたのです。
その歴史を今に伝えるのが、平戸城です。平戸瀬戸を見渡す高台に築かれた平戸城は、松浦氏の居城として平戸の歴史を見守ってきました。
そして現在、平戸城から海を眺めると、かつて船が行き交った平戸瀬戸に、平戸大橋が架かっているのが見えます。
かつては船が人や物を運び、海の向こうの世界と平戸をつないでいました。そして現在は、橋が平戸島と九州本土をつないでいます。
時代が変わっても、平戸は「つながること」とともに発展してきた町なのかもしれません。
しかし、海は人と人をつなぐだけではありません。海は海流によって世界各地とつながり、魚や海鳥をはじめとする多くの生き物が、その環境に支えられています。
一方で、現在の海は、海洋プラスチックごみや地球温暖化による海水温の上昇など、さまざまな環境問題に直面しています。
私たちの暮らす場所で出されたごみや温室効果ガスも、巡り巡って遠く離れた海に影響を及ぼす可能性があります。
平戸の歴史を振り返ると、海はいつの時代も、人や地域、そして世界をつなぐ存在でした。
昔は船が、今は橋が人をつないでいます。ならばこれからは、私たちの行動で、この美しい海を未来へつないでいきたいものです。