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樹脂リサイクルの現場から見える課題と協働の可能性

先日、渡辺樹脂工房様を訪問し、工場見学とともに樹脂リサイクルへの取り組みや、
今後フジキカイとの協働の可能性について意見交換を行いました。

リサイクルの壁は「品質の維持」

渡辺樹脂工房様では、発生した廃樹脂を素材ごとに分別し、専門のリサイクル業者へ引き渡しています。
回収された樹脂は再び樹脂材料として生まれ変わりますが、リサイクル工程ではどうしても微量の不純物が混入してしまうことがあるそうです。

そのため、再生材は強度や品質の保証が難しく、機械部品のように高い性能が求められる用途には採用されにくいのが現状です。
主な用途は意匠材など、品質要件が比較的緩やかな製品に限られています。
また、再生材は色味のばらつきも課題の一つです。
こうした色の不安定さを吸収するため、再生樹脂は黒色に加工して利用されるケースが多いとのことでした。

「同じものに戻す」ことの難しさ

PETボトルのように、回収後に再び同じ材質の製品へ循環できる例もあります。
しかし、多くの樹脂では材質の違いや異物混入の影響から、同等品質での再利用は容易ではありません。
今回のお話を通じて、リサイクルという言葉から想像するほど単純ではなく、分別精度や品質管理が再資源化の成否を大きく左右していることを改めて実感しました。

協働が生み出す新たな価値

意見交換の中では、フジキカイと渡辺樹脂工房様との連携の可能性についても話題となりました。
フジキカイ側で樹脂を適切に分別できれば、渡辺樹脂工房様のルートを活用してリサイクルに回すことが可能とのことです。
回収ルートを統合できれば、輸送回数の削減によるエネルギー消費の低減など、環境面での副次的な効果も期待できます。

一方で、リサイクルの実現には分別の徹底が欠かせません。
回収業者でも受け入れ後に樹脂の種類を確認しており、その段階で異種樹脂の混入が発覚するケースもあるそうです。
リサイクル率向上の鍵は、排出段階での正確な分別にあると言え、その点は当社でも分別への意識向上も必要になると思います。

まとめ

今回の訪問を通じて、樹脂リサイクルには品質面や分別精度といった課題がある一方、
企業同士が連携することで資源循環の可能性をさらに広げられることが分かりました。
環境負荷低減への取り組みは、単独企業だけでなく近くの企業同士で協働して取組むことで、より大きな成果につながると考えられました。

実際に取り組む段階になるといろいろな課題も出てくると思いますが、
ひとつひとつ解決して少しでも環境や企業活動に寄与できるようにしていきたいです。