ACTION REPORT
“海“の会社と“包装”の会社が出会った日
~古野電気株式会社訪問レポート~
フジキカイが「プラまじプロジェクト」を公開したとき、プロジェクトメンバーには「ついに始まった」という空気が漂っていました。
まだ走り始めたばかりで、準備中の施策も多い中、少し意外な相手から一本のメールが届きました。
差出人は 古野電気株式会社。
まだ走り始めたばかりで、準備中の施策も多い中、少し意外な相手から一本のメールが届きました。
差出人は 古野電気株式会社。
海を舞台に事業を展開する、世界的にも知られた海洋機器メーカーです。
フジキカイメンバーが思わず「おっ」と感じたのは、そのメッセージの内容でした。
「御社の取り組みに感銘を受けました」
「プラスチック=悪、という風潮の中で発信された姿勢に共感します」
「海に育てられた企業として、想いに強く惹かれました」
まだ活動が本格始動する前にもかかわらず、想いの部分に反応してくれる企業があったことは、プロジェクトメンバーにとって非常に大きな出来事でした。
そしてフジキカイから「ぜひ一度お話を聞かせてください」という流れで、今回の面談が実現しました。
ここから始まる話は、
“異なる業界が、気がついたら同じ未来を語っていた”
という、ちょっとドラマチックな出会いの記録です。
フジキカイメンバーが思わず「おっ」と感じたのは、そのメッセージの内容でした。
「御社の取り組みに感銘を受けました」
「プラスチック=悪、という風潮の中で発信された姿勢に共感します」
「海に育てられた企業として、想いに強く惹かれました」
まだ活動が本格始動する前にもかかわらず、想いの部分に反応してくれる企業があったことは、プロジェクトメンバーにとって非常に大きな出来事でした。
そしてフジキカイから「ぜひ一度お話を聞かせてください」という流れで、今回の面談が実現しました。
ここから始まる話は、
“異なる業界が、気がついたら同じ未来を語っていた”
という、ちょっとドラマチックな出会いの記録です。
世界の海を相手に事業を行っている会社、その裏側
面談が始まってまず驚かされたのは、古野電気株式会社という企業のスケールでした。
社員は約3,000名。
売上は1,200〜1,300億円。
しかも海外売上比率は7割。
海外子会社は33社。
まさに「海で生きている」会社です。
社員は約3,000名。
売上は1,200〜1,300億円。
しかも海外売上比率は7割。
海外子会社は33社。
まさに「海で生きている」会社です。
漁業、商船、プレジャーボート、洋上通信……
海で人が活動するシーンのほとんどに、古野電気株式会社のテクノロジーが関わっています。
その一方で、こんな話も聞こえてきました。
「海外拠点が多くなるほど、本社でグローバルガバナンスをどう整えるかが課題で」
「会社全体の統合感や、社員の意識をそろえるところに悩んでいます」
古野電気株式会社は現在このような課題感をもって様々な取り組みを行っています。
フジキカイも企業規模や事業内容が成長していくと、このような課題にも直面していくのだろうか??と想いを馳せつつ更にお話を伺っていきます。
海で人が活動するシーンのほとんどに、古野電気株式会社のテクノロジーが関わっています。
その一方で、こんな話も聞こえてきました。
「海外拠点が多くなるほど、本社でグローバルガバナンスをどう整えるかが課題で」
「会社全体の統合感や、社員の意識をそろえるところに悩んでいます」
古野電気株式会社は現在このような課題感をもって様々な取り組みを行っています。
フジキカイも企業規模や事業内容が成長していくと、このような課題にも直面していくのだろうか??と想いを馳せつつ更にお話を伺っていきます。
Ocean 5.0という“未来の海の地図”
そうした背景の中で生まれたのが、未来ビジョン「Ocean 5.0」です。
「5.0」という響きには少しSF的な印象もありますが、その内容は非常に現実的です。
・創業100周年(2048年)を見据える
・海の歴史(1.0〜4.0)を踏まえた次の世界観
・陸と海がシームレスにつながる未来
・「海の恩恵をすべての生きるものへ」という大義
興味深いのは、これがトップダウンで決まった“格好いいスローガン”ではなく、もともとは 陸上産業系の部署から生まれた問題意識だった、ということです。
「陸と海が分断されているのでは?」
「もっと横断的に考えないと未来を描けないのでは?」
そのような声が積み重なり、結果として会社全体を巻き込むビジョンへと育っていきました。
ただし、まだ課題もあります。
「世界観が、現場の事業とどうつながるかは、まだ社員全員に落ちきっていないんです」
この点が、後にフジキカイとの共通点として浮かび上がってきます。
・創業100周年(2048年)を見据える
・海の歴史(1.0〜4.0)を踏まえた次の世界観
・陸と海がシームレスにつながる未来
・「海の恩恵をすべての生きるものへ」という大義
興味深いのは、これがトップダウンで決まった“格好いいスローガン”ではなく、もともとは 陸上産業系の部署から生まれた問題意識だった、ということです。
「陸と海が分断されているのでは?」
「もっと横断的に考えないと未来を描けないのでは?」
そのような声が積み重なり、結果として会社全体を巻き込むビジョンへと育っていきました。
ただし、まだ課題もあります。
「世界観が、現場の事業とどうつながるかは、まだ社員全員に落ちきっていないんです」
この点が、後にフジキカイとの共通点として浮かび上がってきます。
理念を“実行力”に変えるチーム:ブランドコミュニケーション課
古野電気株式会社の面白いところは、理念だけで終わらせず、
「理念 → 現場 → 社会 → 現場」
という循環を設計している点にあります。
その中心的な役割を担っているのが、ブランドコミュニケーション課です。
彼らの取り組みは非常に多彩で、かつ一つひとつが丁寧です。
「理念 → 現場 → 社会 → 現場」
という循環を設計している点にあります。
その中心的な役割を担っているのが、ブランドコミュニケーション課です。
彼らの取り組みは非常に多彩で、かつ一つひとつが丁寧です。
海を未来にプロジェクト
身近な海の魅力を伝えることで、海を好きになり、そして守りたいと感じてもらう。啓発や技術を通して一人でも多くの子供たちの行動を後押しし、豊かな海を未来につなげていく活動を推進するプロジェクトです。
その一環として、行政(大阪府)、大学(大阪大学)、企業が連携し、
・河川流出ごみ量の把握に向けた、技術的調査・連携
・高校生との海洋プラごみ議論を通した、課題意識を広げる活動
・ゲーム感覚でのビーチクリーン等と連携した、地域住民への啓発活動
などが行われています。(海ごみゼロおおさか 未来創造プロジェクト:https://future-vision.furuno.co.jp/osakabay/)
“海を未来世代に渡す”という、ある意味では地道な活動ですが、企業の本気度はこうした活動にこそ表れると感じました。
その一環として、行政(大阪府)、大学(大阪大学)、企業が連携し、
・河川流出ごみ量の把握に向けた、技術的調査・連携
・高校生との海洋プラごみ議論を通した、課題意識を広げる活動
・ゲーム感覚でのビーチクリーン等と連携した、地域住民への啓発活動
などが行われています。(海ごみゼロおおさか 未来創造プロジェクト:https://future-vision.furuno.co.jp/osakabay/)
“海を未来世代に渡す”という、ある意味では地道な活動ですが、企業の本気度はこうした活動にこそ表れると感じました。
紙の社内報 —— いま時珍しく、しかし効果は絶大
古野電気株式会社の社内報は、ただの情報共有ツールではありません。
社員の家族に届けることを前提に作られています。
家族が会社を理解し、応援し、誇りに思うことで、社員の背筋はより一層自然と伸びる。
その結果、企業文化は強くなっていきます。
海外向けの英語版まであり、評判は非常に良いそうです。
紙媒体でありながら、影響力はデジタル以上だというから驚きです。
社員の家族に届けることを前提に作られています。
家族が会社を理解し、応援し、誇りに思うことで、社員の背筋はより一層自然と伸びる。
その結果、企業文化は強くなっていきます。
海外向けの英語版まであり、評判は非常に良いそうです。
紙媒体でありながら、影響力はデジタル以上だというから驚きです。
noteやFURUNO MIRAI PULSEでの外部発信
毎月1本記事を公開しており、内容は読み物として非常に読み応えがあります。
独自取材に加え、社内報の内容を外部に向けて再編集することもあり、透明性が高く、読み手に信頼感を与えられる内容となっています。
さらに、外部への発信が社内にフィードバックされ、社員が誇りを感じるという好循環が生まれています。
FURUNO MIRAI PULSEでは古野電気株式会社が展開する新規事業や最新技術についてのコラムや共創企業との取り組みについてのレポートを行っています。
これまでに協力をしてくれた海外OBへのインタビュー記事なども掲載されており、事業に基づいた取り組みをわかりやすく外部に発信するツールとして機能しています。
FURUNO MIRAI PULSE:https://future-vision.furuno.co.jp/mirai-pulse/
note 海の音:https://note.com/furuno_umi_note
独自取材に加え、社内報の内容を外部に向けて再編集することもあり、透明性が高く、読み手に信頼感を与えられる内容となっています。
さらに、外部への発信が社内にフィードバックされ、社員が誇りを感じるという好循環が生まれています。
FURUNO MIRAI PULSEでは古野電気株式会社が展開する新規事業や最新技術についてのコラムや共創企業との取り組みについてのレポートを行っています。
これまでに協力をしてくれた海外OBへのインタビュー記事なども掲載されており、事業に基づいた取り組みをわかりやすく外部に発信するツールとして機能しています。
FURUNO MIRAI PULSE:https://future-vision.furuno.co.jp/mirai-pulse/
note 海の音:https://note.com/furuno_umi_note
電車・駅での広告ジャック展開やアンバサダー起用などの攻めの施策
阪神電車の交通広告の集中展開。
無印良品とのコラボ。
アンバサダー施策。
このような攻めた施策が採用にも効果を発揮し、
応募者36名中6名が「CMを見て応募」という成果も出ています。
ブランド力が採用にも影響を与えるという興味深いエピソードです。
無印良品とのコラボ。
アンバサダー施策。
このような攻めた施策が採用にも効果を発揮し、
応募者36名中6名が「CMを見て応募」という成果も出ています。
ブランド力が採用にも影響を与えるという興味深いエピソードです。
社員参加型のカルチャー醸成
・社内報への出演
・イベント取材
・ビーチクリーンの企画
・新入社員のプロジェクト参加
社員が「受け手」ではなく「主役」になる体験が増え、組織の一体感が強まります。
ここまで聞くと、「海洋事業×ブランド運営の総合格闘技」のような企業に感じられました。
・イベント取材
・ビーチクリーンの企画
・新入社員のプロジェクト参加
社員が「受け手」ではなく「主役」になる体験が増え、組織の一体感が強まります。
ここまで聞くと、「海洋事業×ブランド運営の総合格闘技」のような企業に感じられました。
包装の会社・フジキカイがいま向き合っているもの
一方でフジキカイは、包装にプラスチックを扱う企業として、社会の“空気”と向き合わざるを得ない状況にあります。
世の中にはいまだに、
「プラスチック=悪」
「使わないほうがいい」
という、単純化された印象が根強く残っています。
しかし実際には、プラスチックは、
・食品ロスを防ぐ
・安全に物流を回す
・身の回りの衛生を守る
・生活インフラを支える
など、非常に大きな役割を担っています。
重要なのは、“使わない”ではなく“循環させる・正しく使う”という考え方です。
この考え方を社会に伝えていくために、フジキカイは「プラまじプロジェクト」という旗を立て、企業としての姿勢をはっきり示し始めました。
しかし、プロジェクトはまだ始まったばかり。
社内の温度差や業務の多忙さも課題です。
だからこそ、古野電気株式会社の経験談には大きな希望を感じました。
世の中にはいまだに、
「プラスチック=悪」
「使わないほうがいい」
という、単純化された印象が根強く残っています。
しかし実際には、プラスチックは、
・食品ロスを防ぐ
・安全に物流を回す
・身の回りの衛生を守る
・生活インフラを支える
など、非常に大きな役割を担っています。
重要なのは、“使わない”ではなく“循環させる・正しく使う”という考え方です。
この考え方を社会に伝えていくために、フジキカイは「プラまじプロジェクト」という旗を立て、企業としての姿勢をはっきり示し始めました。
しかし、プロジェクトはまだ始まったばかり。
社内の温度差や業務の多忙さも課題です。
だからこそ、古野電気株式会社の経験談には大きな希望を感じました。
「最初は数名の熱から始まった」
——古野電気株式会社が語った“リアル”
面談の中で印象的だったのが、古野電気株式会社の担当者が口にしたこの言葉です。
「最初は数名の熱から始まりました。
けれど動き出してみると予想以上に社内から賛同の声をいただきました。意外に皆同じ想いを持っていたんです。だから自信を持って取り組みを進めています。」
まさに、フジキカイが目指す理想の形。目指すべき指針がはっきりと見えた瞬間でした。
“海 × プラスチック”という交点が見せた未来
面談が進むうちに、両社が見ている景色はつながっていきました。
・古野電気:海洋問題に向き合う企業
・フジキカイ:プラスチックの課題に向き合う企業
二つを重ねると、自然と浮かび上がる交点。
「海洋プラスチック問題」
異なる業界でありながら、“社会課題に真正面から向き合う姿勢”という大きな共通点が見えてきました。
そして、自然と両社で取り組むことができそうな具体的なアイデアに話は進んでいきます。
面談の中で印象的だったのが、古野電気株式会社の担当者が口にしたこの言葉です。
「最初は数名の熱から始まりました。
けれど動き出してみると予想以上に社内から賛同の声をいただきました。意外に皆同じ想いを持っていたんです。だから自信を持って取り組みを進めています。」
まさに、フジキカイが目指す理想の形。目指すべき指針がはっきりと見えた瞬間でした。
“海 × プラスチック”という交点が見せた未来
面談が進むうちに、両社が見ている景色はつながっていきました。
・古野電気:海洋問題に向き合う企業
・フジキカイ:プラスチックの課題に向き合う企業
二つを重ねると、自然と浮かび上がる交点。
「海洋プラスチック問題」
異なる業界でありながら、“社会課題に真正面から向き合う姿勢”という大きな共通点が見えてきました。
そして、自然と両社で取り組むことができそうな具体的なアイデアに話は進んでいきます。
一緒にできそうなことが、想像以上に多かった
面談の中で出たアイデアは、どれも社会に良い影響を与えるものばかりでした。
① 対談記事
海の会社 × プラスチックの会社という組み合わせとして、すでにストーリー性があり、双方のサイトに掲載することで、認知も広がりやすい。
② ビーチクリーンや海ゴミ調査の共同イベント
社員参加型のイベントとして実施することで、インナーに向けて問題意識の浸透を図ることができます。フジキカイ社員にとっては海側の現場を自分の目で見る良い機会になります。
③ 展示会での共同企画
ジャパンパックや名古屋の展示会で、“小規模なコーナー展示”や“トークイベント”などを共同で実施することで、より注目を集めることができます。
④ 技術的な議論・研究の可能性
古野電気株式会社は海洋ゴミの調査を大阪大学などと進めています。
そこにフジキカイの技術視点が加わることで、“海×プラスチック”のリアルな議論が広がることが期待できます。
⑤ アンバサダー施策
「プラスチックの正しい理解」を広める顔を作るため、アンバサダーを起用した施策も効果が期待できそうです。古野電気株式会社も経験があり、より実践的なアドバイスをいただけました。
① 対談記事
海の会社 × プラスチックの会社という組み合わせとして、すでにストーリー性があり、双方のサイトに掲載することで、認知も広がりやすい。
② ビーチクリーンや海ゴミ調査の共同イベント
社員参加型のイベントとして実施することで、インナーに向けて問題意識の浸透を図ることができます。フジキカイ社員にとっては海側の現場を自分の目で見る良い機会になります。
③ 展示会での共同企画
ジャパンパックや名古屋の展示会で、“小規模なコーナー展示”や“トークイベント”などを共同で実施することで、より注目を集めることができます。
④ 技術的な議論・研究の可能性
古野電気株式会社は海洋ゴミの調査を大阪大学などと進めています。
そこにフジキカイの技術視点が加わることで、“海×プラスチック”のリアルな議論が広がることが期待できます。
⑤ アンバサダー施策
「プラスチックの正しい理解」を広める顔を作るため、アンバサダーを起用した施策も効果が期待できそうです。古野電気株式会社も経験があり、より実践的なアドバイスをいただけました。
海と包装とプラスチック。
今回の面談を通して見えてきたのは、
“領域が違うからこそ、かえって補い合える”という関係でした。
・海洋問題に向き合う企業
・プラスチック問題に向き合う企業
どちらも誤解と戦い、どちらも社会に伝えたい“本当のこと”を抱えています。
そしてどちらも、小さな一歩を積み重ねて文化にしていく企業です。
今回の出会いは、きっと偶然ではなく、
必要なタイミングで、先を歩む先輩に出会えた——
そう思える出会いでした。
フジキカイの「プラまじプロジェクト」は、この面談をきっかけに、またひとつ視野を広げました。
海と包装とプラスチック。
相性がいいとは誰も思ってこなかったかもしれません。
しかし、だからこそ語ることができる未来もあります。
このストーリーは、まだ始まったばかりです。
“領域が違うからこそ、かえって補い合える”という関係でした。
・海洋問題に向き合う企業
・プラスチック問題に向き合う企業
どちらも誤解と戦い、どちらも社会に伝えたい“本当のこと”を抱えています。
そしてどちらも、小さな一歩を積み重ねて文化にしていく企業です。
今回の出会いは、きっと偶然ではなく、
必要なタイミングで、先を歩む先輩に出会えた——
そう思える出会いでした。
フジキカイの「プラまじプロジェクト」は、この面談をきっかけに、またひとつ視野を広げました。
海と包装とプラスチック。
相性がいいとは誰も思ってこなかったかもしれません。
しかし、だからこそ語ることができる未来もあります。
このストーリーは、まだ始まったばかりです。